【企業分析】高配当株で人気の「KDDI」を調べてみる

KDDI 投資のお話

みなさん、こんにちは。たろちんです。

今回は自分が保有している銘柄である「9433 KDDI」を分析したいと思います。

KDDIは高配当株として知られ、日本人投資家にも人気な銘柄の一つであります。
配当利回りが高ければいい、というものではなく盤石な財務体質をしているのか?
を調べて皆さんと共有できればと思います。

それではよろしくお願いします。
※投資は自己責任でお願いします。判断の一助になれば幸いです。

企業概要

KDDIは言わずもがな皆さんにもなじみが深い大企業ですね。

会社名 KDDI株式会社
市場 東証プライム
証券コード 9443
セクター 情報・通信
メインの事業は「au」に代表されるように総合通信会社の大手で携帯・光回線を展開。
その他金融・DX事業を中核事業として据えています。

出典:YAHOO ニュース

三太郎のCMはテレビCMで一度は目にしたはず。CM好感度もナンバー1を取得

最近広告や街中でもみかけるようになりましたよね

KDDIは21期連続増配を発表しており高配当株投資家には大変人気の銘柄となっております。(2022年5月現在)
そんな人気のKDDIを財務、決算情報から読み解いていきましょう。

この記事の結論

KDDIは高配当株投資に適している

①各財務分析

1.営業収益

2008年より売り上げ推移

過去10年間の売上推移を確認すると、2008年の減少を除けば順調に増加。
事業の規模も拡大傾向で良いと判断できる。
※営業収益 = 売上高

2.EPS

EPS

EPSは2012年を除けば順調な右肩上がり。徐々に増加しています。
EPSは「一株当たり純利益」のことで「当期純利益÷発行済株式総数
で表すことができます。
企業の収益力を表す数値になっており、数字が大きければなおよし。
投資家が重要視する指標の一つでもあります。

3.営業利益率

営業利益率

営業利益率は企業の本業でどれだけ設けられているかを表します。
売上の内、どれだけの利益を生んでいるか、その割合がわかります。
最近では為替関係や補助金で利益を出している企業も多いですが、本業で儲けられているか
見るのが大切。
KDDIは営業利益率が10%以上で増加傾向。
業種によって平均値が違いますが、利益を多く生み出しているビジネスモデルとなっています。
ポイントは10%で合格、5%以下で不合格とします。

4.自己資本比率

自己資本比率

自己資本比率は安全性を見る指標。
企業の資産の内、自己資本がどれだけ占めているかを示しており
高ければ高いほど潰れにくい会社であるとされております。
KDDIはおおむね50%代。潰れにくい企業であるといえます。
尚指標としては
40%以上は欲しい
60%以上で安心
80%以上で超安心

自己資本比率が高いほど倒産のリスクは少ないといえるでしょう。

5.営業活動によるCF

営業活動によるCF

営業活動によるCFは、営業活動によってどれだけお金が増えたのかを見る指標。
ポイントとしては
・毎年黒字であること
・長期的に見て黒字であること

KDDIは毎年黒字であり、大幅な増減が少なく、キャッシュリッチな企業であるといえます。
私が参考にしているリベ大の指標では10年間に一回でも赤字のところはお勧めしていませんが
一回も赤字がなく、安定してお金がある企業といえます。

6.現金等

現金等

現金等は、現金同等物(すぐにお金に換えることができるもの、現金、証券、小切手など)のこと。
長期的に見て現金が増えているかをチェックしますが
KDDIは増減はあるものの、長期的に現金が増えている。
いわゆるキャッシュリッチな(お金がたくさんある)企業であるといえます。
ポイントは
・長期的に見て現金等が増加傾向にあるか

7.一株当たり配当金

一株配当

一株当たりの配当金みれます。高配当株投資を目指しているので、どれだけ配当金がもらえるのか
傾向を見ていきます。
KDDIは順調に配当金が増えている傾向にあります。成長していることがわかりますね。
ポイントとしては
・配当金の安定性(ゼロの年がないか、頻繁に減配になっていないか)
・配当金の成長性

特に直近のリーマンショック2011年やコロナショック2021年などの不景気の時に
どのような対応をしていたのかも合わせてみていきます。
リーマンショックもコロナショックも配当を減らすことなく、また19期連続増配なので
素晴らしくいい配当を生んでくれていますね。

8.配当性向

配当性向

配当性向は利益のうち、何%を株主に配当金をバックするかを見る指標です。
配当性向が70%を超えだすと無理しているのではないか、と疑います。
KDDIは40%前後と適正な配当性向となっております。
ポイントは
・配当性向が30%~50%であれば健全
・配当性向が70%以上であれば要注意

株価を釣り上げたりするために配当を多く出している企業がありますが、出しすぎは要注意。
配当金が多いだけで飛びついたら危険なので、利回りランキングだけみて高利回りだから
株主になる、は危険ですね。それを避けるためにも配当性向はチェックしましょう。

各項目のまとめ

項目     評価   
売上高     ◎
EPS     ◎
営業利益率     ◎
自己資本比率     〇
営業活動によるCF     〇
現金等     〇
    一株当たり配当金          ◎
配当性向     〇
各指標チェック

以上各項目を見てきましたが、8項目中8項目基準となるポイントをクリアしたので
「高配当株投資に適している」といえます

②事業内容

auは冒頭でもふれたように通信事業以外に、今後中期経営戦略として5つのジャンルを注力事業として
います。2022年3期の決算資料を基に事業を確認してみます。

上期総括

au第二四半期決算プレゼン資料より

売上高 +1,156
営業利益 △146
昨対比で計算すると営業利益は減少しています。
理由としては
①通信障害での返金対応
②燃料費高騰による影響
とされています。通信障害による社会への影響は大きく、課題は残すものの対応を講じているあたり
直近では大きな懸念点ではないかと思います。

KDDIでは通信業を基盤にDX、金融、エネルギー、LX、地域共創を掲げています。
※LX…Life Transfprmation(将来を見据え、多様化が進む消費・体験行動に革新を起こす事業モデル)

2つをピックアップすると
通信業
一人当たりのユーザー収入を図るARPUは低下傾向
一方付加価値ARPUは増加傾向
通信事業単体としての頭打ち感は3Gの打ち切りの影響により減少や大きな成長は見込めないが
様々なサービスを通した付加価値収入は増加傾向にあり、通信事業者としての在り方が変わってくるのが読み取れますね。

金融業

2022年第二四半期決算プレゼン資料より

金融事業は増収増益
au payマーケットを耳にする機会も増えた感覚です。
au payでの決済金額の増加やじぶん銀行でのローン商品の売れ行きが好調。
金融業はもはや金融業界だけのものではなく、様々な業界からの進出が顕著ですね。

結論

KDDIは高配当株投資に適していると判断します。
安定的な事業モデル、財務での各指標をクリアしているから見ると
高配当株投資に適していると判断します。

今後も私の所持している株を中心に分析を上げていきたいと思います。
皆さんの投資の判断にお役立てできればと思います。

投資は自己責任で。

ではまた

コメント

タイトルとURLをコピーしました